住宅をリフォームする時期について

人生最大の買い物である住宅の価値を上げる

先日、リフォーム産業新聞で住宅の販売に関する記事を見ました。下記に一部抜粋します。

「(中古住宅を販売する)同社が扱う中古戸建ての平均築年数は22年となっている。築浅にこだわる理由は、リフォームにかかる手間とリスク。築古物件の場合、外装や躯体の劣化の補修はもちろんのこと、古いライフスタイルをベースに考えられた間取りを現在のニーズにマッチしたものに変える必要がある。

 そして、建物自体のスペックが低く、十分な耐震性能や断熱性能を持たせることが困難、もしくは大掛かりな工事が必要なケースも少なくない。そのため、リフォーム費用や工期が多くなりがちで、価格競争力が弱い上に、1件ごとの事業期間が長くなり…」  
出典:リフォーム産業新聞

上記のように、住宅の一般の耐用年数について、販売の専門家は自宅が築20年を越えたら部分リフォームをするべきと訴えています。これには私どもも同意見で、将来大きな工事が必要になるリスクを減らすと同時に、家の価値が減ることも防ぐことを考えるべきだからです。

いわき市でも、少子高齢化と地元離れが進むのは実感され、ご理解されているかと思います。また、さまざまな社会的要因やトレンドによって、中古物件のニーズは今後もっと高まっていくでしょう。

上記のような状況のなか、将来自身の子供や孫住み続けることが年々少なくなることや、自分が高齢になり必要な生活環境としての住宅のあるべき姿を考慮し、20年に一度のリフォームで将来の売却価値を高めることも検討してみていただきたいと思います。

とはいえ、一度に住宅のリフォームを一気にしようとすると、工事期間が長くなり、工事期間中住みながらリフォームすることが難しいこともあります。よって、部分リフォームを時期をみて行っていくことも検討されるとよいかと思います。

部分リフォームの時期については、家のなかの箇所によります。

新築後5~10年では、外壁や内壁、壁紙、特に水回りの部分がヘタってきます。劣化してきたところはこのタイミングで補修するとよいかと思います。

築後10年を過ぎると、給湯器、システムキッチン、洗面台、トイレや浴室など毎日使う水回りの機器が順次寿命を迎えます。毎日の掃除や手入れで寿命を延ばすことも可能ですが、使用開始後10年たつと根本的に不具合が出はじめます。ここで各所の劣化具合に応じて入替を検討されるとよいでしょう。

さらに、築後20年前後で、建物の内部、給排水管や床下に傷みが目立ち始めます。柱や壁の内側、天井裏などにシロアリ被害が出るなど、最低でも家の傷み具合を検査されるとよいでしょう。

毎日生活しながら目に入ってくる印象では、家の劣化は気づきにくく、また前回リフォームした時期などは忘れがちなので、うっかりほったらかしてしまったり、後回しにしてしまうこともあり得ます。

どこをどのようにリフォームしていくか、長期的視点からのリフォーム計画を作っていくお手伝いも西部がさせていただいておりますので、お気軽にご相談くださいませ。リフォーム施工後のお客様の「快適生活」について、伴走者のようにお客様と一緒に考えさせていただきます。
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