水回りリフォームのチェックポイントと勘所

毎日使う水回り。その使用頻度に加え、水分と湿気で家のなかでも最も傷みやすい箇所です。使い勝手だけでなく、水回りの傷み具合を定期的にチェックし、リフォームが必要と感じたら、このページで勘所を事前につかんでおきましょう。

トイレリフォーム

トイレイラスト

ポイント1 トイレの広さ

トイレに当てられるスペースは、特にリフォームのときは限られ、拡張もしにくいこともあります。理想のトイレを作るために拡張、変形などでスペースを調整できればよいのですが、現実的でないことも多々あります。狭い限られたスペースを最大限活用して、便利で快適なトイレ空間をできるだけ実現するために、まずは自分や家族など日常的に利用する人の意見や希望を書きだして、その後リフォームの相談に臨むとスムーズなこともあります。

トイレのリフォームは、便座の選択だけでなく、家の中でも使用頻度が高いトイレを改善することですので、あらゆる視点から検討されるとよいでしょう。

ポイント2 収納の広さ

トイレで過ごす時間を快適にするために、いろいろな趣味の小物を置いたり、消臭のために芳香剤を置いたり、華やかさを出すために写真や花や植物を置いたりと、いろいろ工夫されることもあるでしょう。それらに加えて、最低限の、掃除の道具や予備のトイレットペーパーなどをストックしておくための収納も必要になります。気付くとトイレが物であふれている、などということにもなりがちなので、まず収納するものは何かを検討して、ドアを開けてから用を足し、その後出ていくまでの動線を考えて、その動線との兼ね合いで収納の場所やサイズを考えましょう。動線上に物があると、振り向いたり体性を崩したりしたときに、自分が意識せずに物に体や衣服が引っかかり、物が落ちてしまう、という事例も少なくありません。

ちなみに、あまり小物が多いとトイレシンクなどに落ちるリスクが高まり、落ちたものが詰まりや故障の原因になることもあるので、固いものや細かいもの、重めのものなどはなるべくトイレに置かないか、置いても便座から離して、または便座より低い位置に置くようにすると、詰まりや故障のリスクが低く抑えられます。

ポイント3 便器の機能

便座の大きさは、メーカーによって、また外国製などのトイレには、サイズはいろいろあります。たとえばTOTOさんの場合、エロンゲートサイズ(大き目サイズ)とレギュラーサイズがあります。トイレスペースと収納、人の動線などの検討と合わせて便座を選びましょう。

また、便器については、ウォシュレット、便器とタンク一体型や組合せ型、節水、汚れが付きにくい構造、手洗器の大きさや形、リモコンの有無など、さまざまな機能があります。

トイレは日々進化しています。メーカーのwebサイトなどで情報収集したり、ショールームにいったりして見てみるとよいです。(「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です)

便器は長く使うものなので、いくつか検討してじっくり選ぶことが大事です。そうして買った便器は愛着が湧いて、きれいに使うことにもつながります。

ポイント4 掃除の利便性

トイレリフォームの際に、トイレをきれいに使い続けるために掃除の手間やサイクルを考慮することも重要です。検討のポイントは、便器、手洗いシンク、壁、床の4つです。

便器は製品によって汚れが付きにくい作りになっているものもありますので、比べてみるとよいでしょう。意外に見落としがちなのは、トイレの手洗シンクです。手洗いの際に水がどう飛び散るのか、手洗いするときの手を水にかざしたり、手をこすったりする動きで、飛び散りにくい製品を選ぶことも重要です。手洗いは万病予防の基本となる行為ですので、注意が必要です。また、床や壁に使用する素材を、機能性の高い壁材や床材にすることも重要です。水やアンモニア、薬品に強い素材もあり、これを使用すると掃除がぐっと楽になることもあります。壁材には、臭いを消す作用があるものや湿度を調整する機能があるものもあり、臭いの不快感やカビの予防などに役立ちます。こちらもどんどん新しい便利なものが出ていますので、リフォーム検討時に考慮に入れておくとよいでしょう。

掃除用具をさっと手に取れる場所に置いておくと、主婦や主夫の方だけでなく、その他家族の方などトイレを利用して汚してしまったときに気付いて、自分で掃除をするようになる、というような心理テクニックもあります。

ポイント5 バリアフリーと出入りの容易さ、転倒防止

ライフステージによって、また将来を見越して足が不自由になったときのことも考えて、バリアフリーにして段差をなくすために扉の構造を変える(例:引き戸に変える)ことなども検討するとよいでしょう。トイレの掃除をコード付きの掃除機でもやり易いという利点もあります。

また、手すりがあると、立ったり座ったりするときに非常に楽で、効果があります。自分で立つことができる方でも、手すりがあるとさらに楽です。また、怪我をしたときや具合が悪い時、もちろん加齢で足腰が弱まったときには抜群の効果を発揮します。 今回のリフォーム時でなくても、将来必要になった時にどこにつけるのかを考えておくべきです。

浴室リフォーム

ポイント1 浴室の広さ

一日の心身の疲れを癒すお風呂。温泉や銭湯のような手足を存分に伸ばすほどの広さはなかなか一般の家屋では取れませんが、できるだけ広くしたいという要望が増えています。また、浴室スペースを広くすることは難しくても、工夫することによって広く感じるようにし、リラックス効果を高めることは可能です。多くの浴室リフォームで取り入れられているのは、窓の高さや大きさを工夫することで、閉塞感を緩和し、広く感じるようにデザインすること。さらに、外から見えないようにガラス材を工夫したり、位置を工夫したりすることで、大きい窓でも外から見えないようにすることも可能です。さらに脱衣所側をすりガラスにするなど、お風呂廻りをトータルで見て検討を重ねるとよいでしょう。

ポイント2 浴室の温度と湿度

お風呂の温度と湿度に関するポイントは、冬に寒くないことと夏のカビ発生抑止の2点です。

冬場のお風呂は、特に一番風呂のときは浴室内の温度が低く、温かいリビングなどとの温度差が高いため、入ったときに特に心臓へ負担がかかります。年配の方だけでなく、若い方でも同じように負担がかかるので、このリスクを抑える工夫は必要です。これは脱衣所にも同じことが言えます。浴室には浴室用の暖房機能や床暖房、脱衣所には床暖房や電気ストーブを設置するなど、体をいたわることが大事です。 夏場のカビ発生抑止には、換気が重要です。温度センサーがついているものやフィルター掃除がしやすい換気扇もあります。カビが発生しやすい壁材、床材、鏡には、水気が溜まりにくい撥水機能があるもの、掃除しやすいものもあります。浴室のドアのゴムパッキンはカビが発生しやすく、取り除くのは大変ですが、そもそもゴムパッキンを使わない構造のものもあり、忙しく生活されている方には掃除が楽になるので時短効果があり、検討される価値はあるでしょう。

ポイント3 浴槽の大きさと深さ

浴槽には、大別して昔ながらの足を折り曲げて肩まで浸かれる、深い和式タイプと、浅めで足を延ばせる洋風タイプがあります。現在は、後者が主流になっています。

各メーカーには、さらに細かく、横幅が1000mmを超えるワイドなものや、デザイン性を重視したもの、節水効果が高いものなど、さまざまです。入浴する方の希望や体格なども考慮し、いろいろなものをショールームなどで実際にみて、ご自身のイメージと比較してみましょう。体格が小さめの方が広い浴槽につかるとひっくり返ってしまったり、大きめの方だと足がはみ出て寒いなど、人によって適正があります。また、カラーバリエーションも豊富になっており、より入浴を楽しめるような工夫がなされています。

ポイント4 掃除のしやすさ

お風呂掃除のポイントは、排水溝、換気扇、床壁などのカビ対策の3点です。それぞれ掃除の手間がかかり、みなさんはマメに掃除することで見た目のきれいさと清潔さを保つ努力をされているかと思います。この手間を少しでも省けるよう、汚れにくい、カビにくい機能性を持った部材や構造を取り入れたお風呂にすることも大事なポイントです。撥水効果があり、水分が溜まりにくい床材や壁材でカビの発生を抑えること、排水溝も角度をつけて水が下に効率よく流れる構造、換気扇もフィルター構造が工夫され、さらに取付け、取り外しや交換が楽なものを選ばれると、掃除がぐんと楽になります。また、鏡や棚、扉などもカビが生えにくく汚れの原因となる水分や石鹸かすなどが溜まりにくいものもあります。

ポイント5 省エネ

浴室で省エネといえば、節水効果です。水の節約だけでなく、水をお湯に変えるための電気やガスの節約にもなります。浴槽は、上記で述べているように入りやすさを求めることが重要ですが、少ないお湯で快適に入浴できることもポイントです。シャワーを使う方は、シャワーヘッドを変えるだけでも節約効果が高まります。さらに、浴槽の構造が高断熱の保温効果の高いものにすると、お湯を足す必要性が低くなり、保温や再加熱のための燃料代を節約することもできます。床材、壁材でも保温効果が高いものもありますので、検討されるとよいでしょう。給湯機も省エネ効果が高いもの(エコキュートなど)もあります。入浴後の水を洗濯に再利用したり、お風呂にペットボトルを入れて水かさを増すような工夫もよいですが、進化するテクノロジーを活用して、水まわりトータルで賢くお手軽に省エネすることも大事です。

ポイント6 水圧

ご家庭によっては、特にトイレやキッチンと同時に使ったときのシャワーの水圧が下がることもあります。一戸建てで築年数が長い家屋の場合、水道関連の構造があまりよくなく、または劣化していることも考えられます。原因はさまざまですが、水の出が悪いのと節水は別問題ですので、快適かつ時短のために、水まわりのリフォームの際に相談事項の1つとして考慮されるとよいでしょう。

ポイント7 バリアフリー

浴室をシステムバス型のお風呂へ全面リフォームされる場合は、バリアフリー製品はいろいろ選べるようになってきていますが、バリアフリーのポイントには段差をなくす、洗い場や浴槽をすべりにくくする、手すりの取付があります。このポイント3点をよく考え、どこをどう変えるかシュミレーションが必要です。自宅内のいろいろな場所から入浴しにいくルートと、浴室から脱衣所を通って廊下に出るまでの一連の行程を検討しましょう。廊下と脱衣所の段差、脱衣所と浴室の段差、洗い場と浴槽の段差、それぞれに手すりを付ける、浴室や浴槽を滑りにくくするなど、検討する事項は多岐にわたります。

ポイント8 居心地のよさ

ポイント1でも述べましたが、お風呂は日々の疲れを癒したり、子供さんとのコミュニケーションの場だったりと、リラックス効果が期待できる空間です。単に体の汚れを落とすだけでなく、心の疲れも癒せるよう、家の中でも「お気に入りの場所」になるよう検討されることをおすすめします。お湯に浸かると、体の筋肉の緊張がゆるみ、心もゆるんで心身ともにリラックスできます。ストレスフルな外から帰って、自宅でリラックスするための時間への切替スイッチとして、入浴をとらえている方もいらっしゃいます。快適な入浴ライフを送り、明日への活力を得ていただきたい、と考えています。

ポイント9 工事スケジュール(工事中の代替お風呂の確保)

システムバスの場合は、日程を調整して1~2日程度ですが、条件によってはそれ以上の工期がかかる場合もあります。リフォームしている間は自宅ではお風呂を使えませんので、近くの銭湯や健康ランドなどの場所や利用可能時間、定休日などを確認しておくとよいでしょう。

洗面所リフォーム

洗面所イラスト

ポイント1 洗面ボウルの大きさ

洗面所で一番使用頻度が高いのは、洗面ボウルです。顔や手洗いはもちろん、歯磨き、お化粧、ヘアセット、髭剃り、洗髪など、多岐にわたります。家族で同時に使うようなことも考慮すると、大きめのほうが使い勝手はよいでしょう。また、洗面時に水が飛び散ったり、手をつたって床にこぼれ落ちることが少なくなります。ただ、使用頻度が高いということは、それだけ汚れる原因が多いということでもあります。簡単に掃除できて、排水溝のお手入れも簡単なほうが、きれいさを保ちながら使い続けることに繋がります。

ポイント2 洗面台の高さ

洗面台の高さについてよく言われているのは、適当な高さはどう判断すればよいのか。低すぎると腰に負担がかかりますし、高すぎると水が腕を伝ってボウルの外へこぼれてしまうこともあります。既成の洗面台の高さは、日本人の標準身長を考慮しているので、それほど使用感が損なわれることは少ないですが、リフォーム前の洗面台での洗面時に気になる方は、洗面ボウルの大きさと合わせて検討しましょう。

ポイント3 収納の広さ

洗面所ですることは多岐にわたります。それぞれの用事に応じて、使用するものも多いです。顔洗いに洗顔フォーム、歯磨きに歯磨き粉と歯ブラシ、お化粧する場合は少なくても美容液やファンデーション、リップクリームなどが使われるなど、数えきれません。タオルや掃除用具、洗剤も保管するスペースも必要です。洗面所に必要なものをピックアップして、収まりきるにはどの程度の広さの収納を、どの位置に配置すればよいか、シュミレーションしてみましょう。歯ブラシや洗顔料、お風呂や洗面所用の洗剤の予備など、日常的に使わずたまに必要になるようなものは、多少離れたところや床下などに収納を作ることも一手です。あとで収納スペースが足りず、棚などを置くとなると、そこで改めて洗面所の配置を考える必要がでてきて不便に感じる恐れもありますので、注意が必要です。お掃除しやすいよう、洗面ボウルの周りに多くのものを置かなくて済むようにしましょう。

ポイント4 鏡の場所とサイズ

鏡のサイズにもメーカー製のシステム洗面台でもさまざまなサイズ、形状のものがあり、広く選択の余地があります。高さや幅が検討時に一番悩むところだと思いますが、ポイントは「誰が何に一番使うか」です。洗面所で女性がお化粧をされる場合は、おそらく一番長く、かつ毎日使用されるのではないでしょうか。その場合は、女性に合わせて鏡を選ばれることをおすすめします。また、同時に採光についても検討されるとよいでしょう。女性がお化粧する際は、自然光が入りやすいようにする、照明も明るいものを選ばれたほうがお化粧しやすいでしょうし、それ以外でも朝の洗顔時に自分の顔を確認し、顔色や男性のひげの剃り残しのチェックなど、細かいものを見ることも多いためです。形状も一枚鏡や三面鏡なども選べますし、製品によっては汚れにくい、くもりにくいものもありますので、チェックポイントに加えておくとよいと思います。

ポイント5 洗面所のスペース

浴室と脱衣所、洗濯機置き場と兼用のこともあるかと思います。これらとの兼ね合いで、洗面所のスペースをどう活用するか、考えどころです。特に洗濯機を置く場合は、家事をしながら洗面所や脱衣所も使う、ということもありえますので、それぞれの用事を同時にこなせるかどうか、立ち位置、スペースや動線を絵に描いてみるとよいでしょう。仕事に出る人と洗濯する人、学校に行く前に洗顔や歯磨き、整髪する子供など、家庭内で洗面所の人口密集が高まる朝などを考慮すると、意外に重要だったりします。

ポイント6 洗面所の温度と湿度

水を使う場所であるため、また特に浴室と隣接する場合、洗面所の湿度は高くなりがちです。浴室のポイント2で書きましたが、脱衣所も兼用するときは、湿度抑制と換気、カビ対策、温度管理には十分注意を払うことをおすすめします。

キッチンリフォーム

キッチンイラスト

ポイント1 キッチンの広さ、高さと動線

キッチンリフォームでまず考えるべきことは、生活、家事のなかでどのように料理するか、です。リビング側へ解放されていて、料理しながら家族と話したり、小さな子供さんの様子を気にしたり、お客さまの食事やお茶の様子が見えるようにしたりなど、リビングと一体感が欲しい場合はオープンキッチンを検討されるとよいでしょう。料理の熱やにおいなどが充満するのがいや、という場合は、クローズドキッチン、または間仕切りを設けるとよいでしょう。間仕切りでなく、簡単に開け閉めできる引き戸をつけると、オープン、クローズドの両方を使い分けできます。

水まわりのリフォームでは往々にしてあることですが、キッチンに割けるスペースは限られることが多く、十分な工夫と構想が必要です。よく相談して、できるだけ理想に近づけるようにしましょう。

高さについては、普段料理される方の身長に合わせて選んでください。キッチンでの料理は、家事のなかでも頻度、使用時間ともに一番長いものですので、疲れにくい、火や包丁を使っても安全、掃除するのも楽に手が届くなど、使いやすさが重要です。実際にショールームなどで確認してください。現状利用されているキッチンを参考に、あと何センチ高くまたは低くする、というところから検討を始めるとよいかもしれません。

動線については、材料を冷蔵庫から出す、材料を切る、火にかける、皿に盛りつける、鍋などをシンクへ入れる、テーブルへ運ぶ、洗い物を済ますなど料理の基本動作を軸に、電子レンジやミキサーなどを利用することも加味して、自分の料理スタイルを思い出しつつ、現状のキッチンの不便さを書き出してみるとリフォーム案を導き出す助けになります。

ポイント2 キッチン内のレイアウト

上記3点を検討したうえで、メーカーから出されているキッチンの形状を選びましょう。メーカーによって異なりますが、I型、L型、A型、フラット型など、メーカー側も様々な製品改良と提案を行っていますので、選ぶ喜びとちょっぴりの難しさがあります。繰り返しになりますが、一番家事時間が長いキッチンは、生活全体との兼ね合いを考慮しつつリフォームを検討することが重要です。

ポイント3 収納の広さ

お料理好きの方は特に、キッチン器具にこだわりや用途別に使い分けるように、数が多くなる傾向があります。鍋やフライパン、炊飯器やお玉などの料理器具と、お皿やカップ、茶碗や箸などの盛り付け用の小物、たまに使うと便利なミキサーなど、今使っているものやこれから追加するつもりのものも含めて、どこにどう収納するとよいのか、考えてみましょう。ここでも、料理する工程のどこで使用するのか、例えばお玉はガスレンジの近く、炊飯器はキッチンとダイニング両方からアクセスしやすいところなど、収納場所を工夫することです。料理行程をカテゴリに分けて、それぞれのカテゴリ内で利用する器具を近くにしまえるよう収納の設置場所とサイズを考えるとよいでしょう。

ポイント4 シンク

最近のシンクは、メーカー製のシステムキッチンでは広さや深さはよく研究して設計されており、昔のように鍋1つでいっぱいになるような小さなシンクは少ないです。素材やカラーも選べるようになっており、掃除しやすいような素材もあります。とはいえ、短時間で何品か同時進行する場合は、洗い物をある程度ためて、一度に洗いたいということもありますから、サイズ感は確かめておく必要はあります。また、排水溝はほぼ毎日のように掃除する箇所ですから、掃除しやすいこと、楽なことが大事です。経験的にご存知かもしれませんが、夏場などは気を抜くと手も触れたくないようなひどい汚れになる排水溝です。配管のつまりなどの原因にもなりますので、大事なポイントの1つです。

ポイント5 水栓器具(蛇口)の種類と機能

現在メーカーから出されている水栓器具は、より少ない水でしっかり洗えるよう、節水効果が改良されています。水道代の節約だけでなく、日頃から水を大切にするというエコな生活を送ることで、普段の生活で簡単に社会貢献もできるようになっていて、幸福度が上がる要素といえます。種類も豊富で、レバーに触らず、蛇口の先端近くに備え付けられたボタンを押すだけで水が出るタイプは、両手がふさがっていたり汚れていたりしても、レバーを汚さずに水を出すことができます。また、水の出方を工夫した蛇口で、水はねがしにくいため洗い物のたびに水が跳ねてびしょびしょになることを抑える機能を備えたものもあります。水の出水・止水を足元のスイッチで行う機能もあり、日々進化して便利になっています。最新機能を知り、試してみるためにショールームなどで体験してみるとよいでしょう。

「備えあれば憂いなし」「段取り8割」といいますが、トイレ、キッチン、洗面所、浴室など水まわりのリフォームは施工前にポイントを押さえることで大方決まります。また、リフォーム後に不便さなどに気付くこともありますので、施工だけでなく相談しやすく、長くお付き合いできるところにリフォームを依頼することも要検討です。ノウハウが豊富な専門家で安心できる水道会社に相談することが一番のポイントです。

チェックポイントが多く、煩雑なようにも見えますが、基本的にリフォームを楽しいものにしていただきたいと考えています。家のなかでも、水まわりは傷みが出やすいところですが、快適な生活のためにライフステージに合わせて、楽しみながらリフォームしてください。

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